安全かつ着実に進行させる
舞台裏の指揮者
緞帳が上がってから降りるまで、公演本番を安全に、そして着実に進行させる係です。1公演に40〜50シーンある転換で、円滑に吊り物や舞台機構が動作するように全体を把握。出演者の立ち位置や、次の転換で出る大道具や小道具の動きなど、数秒間で確認するポイントは多岐に渡ります。安全を第一に考えながら、瞬時に全体を把握し、各係に転換のキュー(キッカケ)を出す様はオーケストラの指揮者のよう。加えて、舞台袖は転換に合わせて大道具、小道具が忙しく動いているため、ひとたびぶつかると大怪我につながることも。舞台袖に控えて、公演中の出演者の安全な誘導も進行係の仕事です。公演担当者になると、宝塚舞台の窓口として、宝塚歌劇団との演出プランの調整や舞台稽古の仕切りも担当。舞台機構や大道具の動き、出演者の立ち位置や動きを確認し、理想の演出の中で危ないポイントがないかなども確認しています。スピーディに、かつ安全に舞台を進行するための「危険の種」を”事前に”潰していくのも進行担当者の役割です。出演者をはじめすべての係と連携しなければならないため、コミュニケーション力は必須。