まさに芸術品のような繊細な仕事で
出演者をさらに煌めかせる
宝塚歌劇で使用する衣裳(服・帽子・羽飾りなど)のすべてを担当。総勢約75名が女物(娘役衣裳)・男物(男役衣裳)・外注内製・帽子・靴・床山(ウィッグ)・衣裳管理・事務所の8つのグループに分かれて、それぞれ製作を行なっています。1公演で使用する衣裳はなんと約600点!公演の約2ヶ月前に宝塚歌劇団と打ち合わせし、必要な衣裳数やリメイク等に必要な材料を確認。1ヶ月半ですべての衣裳を用意します。一番大切にしているのは安全かつ出演者の動きを妨げないこと。その上で作品の世界観にぴったりな衣裳を製作・飾り付けします。舞台照明や立ち位置なども計算の上、散りばめられたスパンコールや繊細な飾りはまさに芸術品。出演者がより美しく見えるためのミリ単位のディティール調整はもちろん、舞台衣裳ならではの早着替えしやすく、直しやすい構造にするのもポイントです。イチから衣裳を製作する場合は、外部業者の協力も得ながら必要な衣裳を準備しています。公演業務では、出演者の衣裳を用意したり、早着替えをサポートすることに加え、飾りの補修や汚れのケアなどのメンテナンスも仕事のひとつです。