各セクションが連携して一つの舞台をつくりあげます。
舞台を形にする、各セクションの仕事内容についてご紹介します。
ダイナミックな舞台装置、
ステージに華を添える。
大道具は、舞台のストーリーを語るうえで重要な役割を担う舞台セットの骨組みや仕掛けを製作します。
舞台機構との融合により、立体感あふれるセットへと変貌を遂げます。舞台の基礎をつくる重要なセクションです。
力強さと繊細さで
華麗な舞台転換を司る。
秒単位のスピーディーな舞台転換は、宝塚歌劇の魅力のひとつ。
舞台機構のコンピューター制御と、人の手によって操るパネルや立体大道具、各種仕掛け等アナログ転換との融合により、出演者と息を合わせた華麗な舞台を日々つくり上げています。
美しい色彩で、舞台に立つスターを
より華やかに美しく魅せる。
道具帳を基に大きな背景画を製作します。緞帳が上がり出演者が登場する前にお客様が最初に目にするもの。
その色合いが、衣裳、照明、音楽と全てを融合させ、舞台に彩りを創り出します。
数ある生地、確かな縫製技術で
宝塚の世界観を演出。
舞台を華やかに彩る様々な布地素材の縫製を手掛けます。舞台間口いっぱいに描かれる背景幕(ドロップ)やダイナミックな全面ドレープカーテン等も全て手作業で縫い合わせています。他のセットとのバランスなど細部までイメージし計算しながら縫製しています。
本物らしさよりも舞台映えを追求した
独特の存在感、舞台演出に欠かせないもの。
デザインを含め、毎公演様々なものを製作します。小道具には出演者が持って使う「持ち道具」と、机・椅子などの「置き道具」があります。舞台で使いやすいように軽量化し、繊細に細部までつくり込みます。
男役はスタイリッシュに、娘役は可憐に、
煌びやかで豪華な衣裳。
帽子・靴・羽根飾りまで、出演者一人ひとりに合わせたシルエットにこだわり、早替わり着替えのための工夫や舞台のライトが当たったときに、より美しく見えるよう、たくさんの技術を結集しています。
最先端の設備を駆使した
美しい照明で、舞台に輝きを創り出す。
躍動的な動きを表現するムービングライト、スターを照らすピンスポット、セットに取り付けた電飾。
これらの照明・電飾は、スポットライト以外は全てコンピューターで制御され、ボタンひとつで操作が可能。まさに総合芸術の一翼を担う仕事です。
100本以上のマイクを駆使し
臨場感にあふれ、心に届く音を響かせます。
ミキサー室からマイクやスピーカーを管理、操作を行います。超小型カメラとインターホンで様々な対処が出来る仕組みになっています。雨、風、嵐といった効果音も音響仕事、高度な技術で的確に操作を行い、舞台を盛り上げます。
“いつの間にかわったのだろう”と
思わせる素早い舞台転換。
緞帳が上がってから下りるまで、公演本番を着実に進行させるのが舞台進行の仕事です。ひとつの公演に多数ある転換で、円滑に吊物や舞台機構が動作するよう、慎重に全体を管理しています。
また、作品の構想段階から製作、稽古、本番に至る一連の工程管理も担っています。