齋藤 大尚

失敗できない緊張感の分
できたときの達成感も
ひとしお

#15

劇場部 東京公演課
小道具係齋藤 大尚

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Chapter 01

映画から舞台の世界へ

「昔から映画が大好きで、お気に入りの作品を繰り返し観ては“どうやって撮っているんだろう、この裏側に入りたい”と思っていました」。そう話すのは2017年入社の齋藤さん。映画を専門に学ぶ学校に進学し、カメラ専攻に。「監督の意向が第一だろうけれど、どう撮るかの画づくりが楽しそうだなって思って。でも、いざやってみると、1シーンをアングル違いで何度も撮るし、丸1日ずっと同じシーンだったりするんです。それがどうしても耐えられなくて、映画の道は断念しました。」そんな齋藤さんに提案されたのが、“宝塚舞台”の仕事だ。「舞台は1回きりでやり直せないという怖さはあるけど、ライブだからこその面白さがあるかも!とすぐに応募しました。実は母が根っからの宝塚歌劇ファンで、幼い頃から家のテレビには、いつも宝塚作品が映っていたんです。教育番組ではなく宝塚作品で育ったと言っても過言ではないです(笑)。そんな経緯もあって特に不安もなく応募しました」。

Chapter 02

最初は分からないことばかりだった

幼い頃からものづくりも大好きで、アートクラフト部で陶芸作品をつくっていたこともあり、志願したのは小道具係。「東京宝塚劇場は公演業務がメインで製作がないのは知ってはいましたが、道具のメンテナンスや出張公演の製作ヘルプなどで、手を動かすこともあるんじゃないかって思ったんです」と齋藤さん。しかし、これまでずっと学んできたのは映画の世界。「同じ現場仕事だから少しは分かると思ったんですが、そんなに甘くはなくて。当初は人と話すのも苦手で緊張しがちだったので、先輩を捕まえて質問するのも怖く、知ったかぶりをして怒られたこともありました(笑)」と当時を振り返ります。 「公演業務は小さなミスが怪我につながることもあるんです。特に小道具は出演者が実際に手に持つものばかり。既製品だけなく手づくりのものも多いので、バリ(加工工程で残るトゲ等)が出ていないか、欠けていないかなど、毎日細かくチェックしています」と齋藤さん。道具が200点にも及ぶ公演もあるそう。

Chapter 03

限られた時間のなかでどう動くか

「一番やりがいを感じるのは外部公演です。東京宝塚劇場では、舞台の両袖に3名ずつ小道具係が待機して、舞台転換の際に道具を出し入れしたり、出演者に道具を渡したりしているのですが、外部公演だと各袖に1名ずつになるんです。“こっちの袖には自分しか小道具がいない”“失敗は許されない”というプレッシャーや緊張感はもちろんあるのですが、限られた時間内に狭い袖のなかで段取りよく回せたときの達成感はたまりません。これはライブの舞台ならではだと思います」とにっこり。今は先輩とペアになって外部公演を担当することが多く、引っ張ってもらっている側だという齋藤さん。「もっともっと成長して、いつかは小道具の責任者として、宝塚歌劇団との製作の打ち合わせから任せてもらえるような人材になりたい」と話してくれた。

time schedule

タイム
スケジュール

<平日1回公演&製作業務がある場合>

  • 10:00

    出勤・次公演の製作

  • 12:00

    昼休憩

  • 12:30

    舞台機構、小道具点検

  • 13:05

    全体ミーティング

  • 13:30

    開演 公演業務

  • 15:00

    第1幕終演後、第2幕のセッティング

  • 15:30

    開演 公演業務

  • 16:30

    終演後、小道具のメンテナンス

  • 17:00

    次公演の製作

  • 19:00

    退勤

<土日2回公演の場合>

  • 10:00

    出勤、小道具点検

  • 10:35

    全体ミーティング

  • 11:00

    開演 公演業務

  • 12:30

    第1幕終演後、第2幕のセッティング

  • 13:00

    開演 公演業務

  • 14:00

    終演後、次の公演準備、適宜休憩

  • 15:30

    開演 公演業務

  • 17:00

    第1幕終演後、第2幕のセッティング

  • 17:30

    開演 公演業務

  • 18:30

    終演後、小道具のメンテナンス

  • 19:00

    退勤

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求職中の方に
メッセージ

限られた時間と空間のなかで、ビシッと転換できたときの達成感は格別です。道具のメンテナンスや特別公演の製作サポートで手を動かすこともありますが、東京は公演業務がメインなので、そこはご注意ください!

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